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モリト、10年ぶりに「MORITO EXHIBITION 2012」を開催

update: 2012/11/21

ポリウレタン製のテープを使用した 完全無縫製ニット

ポリウレタン製のテープを使用した
完全無縫製ニット

副資材メーカーのモリトが10年ぶりに総合展「MORITO EXHIBITION 2012」を開催した(大阪・名古屋・東京)。会社の認知度を再度、高めるのが主な目的。有力な生産拠点になりつつあるベトナムの「カネエムダナン工場」も紹介した。

総合展「MORITO EXHIBITION 2012」には、「アパレル資材」のほか、「輸送」「映像」「ビジネス」「ファスニング」「コンシューマーサービス」など各部署が製品を出展した。同社が扱う商品は計10万点に及ぶ。5回目を数える今回は、「パーツでつなぐ あなたとつながる 未来へつなげる」をテーマにした。

ベトナムの「カネエムダナン工場」は5ヘクタールの敷地内に繊維加工や樹脂成型、ファスナー加工、小物縫製・特殊縫製加工、メッキ加工等、体系的に副資材を生産できる能力を持つ。トータルな品質管理と安定供給がセールスポイント。X線分析を導入しており、生産ロットごとに欠陥品のトレーサビリティーも可能だ。

新たに企画した製品では、パンツやスカートのウエストサイズを調整できる「スプリングスライド式前カン」を提案した。体の動きに合わせ、ホックの部分が15mmの幅で伸縮する。すでに付いている前カンに取り付けて使用することができる。

バックルの新製品を展示している

バックルの新製品を展示している

アパレル資材では、リュックサックなどに使用される「バックル」の新製品を企画した。力を入れず簡単に外せる構造の新モデルを出品した。また新しいタイプのホックでは、ダウンジャケットなどに使用する音のしないサイレントホック「8001 ホック」が登場した。既製品では中にバネが入っているため、動くたび音が発生していた。8001モデルでは音が出ないよう構造を改めた。軽量のため、軽いウエアにも適している。

採用ブランドが増えているのは「完全無縫製」のニットウエア。生地の切り替え部分を重ねることなく、専用のテープで表側から貼り付けて肌面の凹凸をなくす製法が特徴だ。着心地が良くなり、機能性が向上する。テープ部分はポリウレタン製で、50回の洗濯でも品質は変わらない。

(ファッションライター 樋口尚平)

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