来春夏から基幹ブランドをリニューアル
提案部分を強化
遊心クリエイション
「スリーハンドレッドサーティーデイズ」来春夏企画

update: 2012/12/04

ドレス

遊心クリエイション（本社・大阪市西区）の基幹ブランド「スリーハンドレッドサーティーデイズ」は来春企画からデザインを一新し、高付加価値ブランドを目指す。リニューアルに伴って一部アイテムも価格を上げる。同社は低価格SPA業態として「イーブス」を、中価格帯の卸売りレディースブランドとして「ドロアー」を展開しているが、今回のリニューアルで「スリーハンドレッドサーティーデイズ」をその上位に来るブランドとして位置付ける。

テーマは「革命、革新、芸術」の３つを掲げ、売りやすい「売れ筋追求」だけではなく、アート感覚を採り入れての提案を強化したい考えだ。自身も「アドニシス」ブランドを展開する菊池和美さんが、「スリーハンドレッドサーティーデイズ」のデザイナーとして就任した。シルエットは全体的に細身へと移行し、カラーはベージュ、黒、グレーが中心となる。

提案商品として全身にスタッズを付けた豚革ライダースジャケットを打ち出すが、重くて着用しにくいのと高額過ぎる価格（１６万円と１２万円）であるため、同じ型でヤギ革を使い、スタッズなしの日常着用品を８万５０００円と６万６０００円で打ち出す。

このように実用には難しい提案アイテムと実用アイテムを明確に分け、ブランドの主張を強く表現する手法を採り入れた。

来春夏企画では、タキシードジャケットとクラッシュパーカやスタッズ付きカットソーとスラックスなどの真逆のアイテムのコーディネイトや、襟や裾にプラスティック製ワイヤーを内蔵し自由に形状を変化させられる特徴のあるアイテムを提案する。

カットソー類

ワイヤー入りコート

全身スタッズ付きの革ジャン

スタッズ無しの山羊革の革ジャン

展示会写真

（ファッションライター　南充浩）